心の病は性格が影響します

カウンセリング

薬物療法と心理療法で改善が期待できます

心の病を患う人の数は年々増え続け、今や400万人に達しようとしています。中でもうつ病患者の割合は多くを占め、社会問題となっています。一昔前までは、うつ病は気の緩みや甘えが原因とされ、適切な治療を受けないまま何年も苦しんでいる人が大勢いました。しかし今では誰もがかかる可能性のある一般的な病気の1つとして認識されつつあります。そしてうつ病は1度こじらせてしまうと再発をくり返して完治させるまでに何年もかかるケースも少なくありません。心の病を克服してできるだけ早く社会復帰するためには、早期発見と治療が重要です。そしてこの病気には、なりやすい性格や気質というものがあります。うつ病患者の多くは、生真面目で完璧主義な人であることが共通していますが、循環気質を持つ人がなりやすいと言われています。循環気質を持つ人は、協調性があり他人に親切なタイプです。人とのコミュ二ケーションも円滑に行えるので、一見して何の問題もないようにさえ感じます。しかし職場や家庭でのストレスを溜め込み、心のバランスを失いやすいのが特徴です。このような状態は正常な人でも起こり得るので、必ずしも病気とは決めつけられません。一般的に原因のはっきりしない倦怠感や疲労感、不眠症などの症状が2週間以上続いたら、専門の医療機関に相談しましょう。うつ病などの心の病へ対する治療は抗うつ剤や睡眠薬による薬物療法が中心になりますが、人によっては心理療法が受けられます。特に認知行動療法は偏った性格や気質を持つ人の考え方や行動を改善させることができるので、治療効果を高めることが期待できます。

循環気質など性格的な問題を抱えている人ほど、自分が心の病であることに気づかなかったり、認めようとはしないものです。結果として治療期間が長引く原因にもなっています。もし医療機関での受診を拒む場合には、決して無理強いしてはいけません。各自治体には専用の相談窓口が用意されているので積極的に利用してみましょう。患者だけでなく家族だけでも今後の対応の仕方についてアドバイスしてくれます。ここでは症状に応じて適切な医療機関の紹介もしてくれるので安心です。そして専門の医療機関である精神科や心療内科では、今後の治療方針を立てるためにも今までの経過について質問を受けることになるので、あらかじめ整理しておくのが良いでしょう。しかし初対面の人に自分のことを話すのは誰でも緊張するものです。初診は家族に付き添ってもらい、一緒に説明するのが無難です。さらに循環気質を持つ人は、躁うつ病の症状が見られることがあります。高揚感や憂うつ感を一定の間隔でくり返すことから、病気が治ったかのように見えるときもあれば、興奮状態になることもあります。そのような患者を持つ家族や身近な人は、めまぐるしく変化する症状に振り回されないよう、冷静な判断が必要になります。もし対応し切れなくなったら、夜間や休日でも応じてくれる精神科救急情報センターに相談してみましょう。そして心の病の治療は、担当医との相性が大きく影響することがあります。長期間症状の改善が期待できない場合には、別の医療機関を利用することを検討した方がよいかもしれません。